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つわりは薬で治療できますか?最新の治療法について教えてください

更新日 2026.07.02
カテゴリ 妊娠・妊活中
つわりは薬で治療できますか?最新の治療法について教えてください

 

症状が強い場合は、医師の判断のもとで薬による治療が行われることがあります

 

つわりは、食事や水分のとり方を工夫して様子を見ることが多い症状です。ただし、吐き気や嘔吐が強く、食事や水分がほとんどとれない場合には、医師の判断で薬による治療が行われることがあります。

 

つわりの原因はひとつではなく、妊娠に伴うホルモンの変化などが関係すると考えられています。多くは妊娠初期にみられますが、症状の強さには個人差があります。体重が減る、尿の回数が少ない、ふらつくなどの場合は、脱水や栄養不足につながるおそれがあります。

 

対処法としては、まず少量ずつ食べる、こまめに水分をとる、休息をとるなどが基本とされます。それでもつらい場合には、ビタミンB6や吐き気をおさえる薬が検討されることがあります。海外では、ビタミンB6と抗ヒスタミン薬(アレルギーを抑える薬)を組み合わせた薬による治療も広く行われています。

 

一方で、妊娠中の薬やサプリメントは自己判断で使わないことが大切です。つわりは「我慢するしかないもの」と思われがちですが、症状が強いときは医療機関で適切なサポートを受けられることがあります。つらい場合は早めに産婦人科で相談してみましょう。

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新しい視点|つわり治療薬の「ボンジェスタ」に注目

これまで日本では、つわりに対して十分なエビデンスを持つ専用治療薬がありませんでした。しかし、妊娠時の悪心・嘔吐治療薬「ボンジェスタ(bonjesta)」の承認取得に向けた開発が進められています。ボンジェスタはビタミンB6と抗ヒスタミン薬を組み合わせた薬で、海外の診療ガイドラインでも推奨されています。

つわりがつらくても「我慢するしかない」と考えられていた時代から、症状に応じた治療の選択肢を広げようという動きが進んでいます。また、このような動きが、社会としてつわりに対する理解を広めるきっかけになることも考えられます。

これから変わるかも|つわりの原因に合わせた治療ができるようになるかも

つわりは「仕方のないもの」「気の持ちよう」と考えられてきましたが、近年、その原因に関する研究が進んでいます。

特に注目されているのが、GDF15というホルモンです。2024年に報告された研究では、胎児や胎盤から作られるGDF15と、母体側のGDF15への反応のしやすさが、重いつわりである妊娠悪阻のリスクに関係する可能性が示されました。さらに、妊娠悪阻に関連する遺伝子研究も進み、ひどいつわりは、ホルモン、脳、代謝など複数の仕組み、遺伝的な要素も関係している可能性があるとも報告されています。

また、近年、腸内環境との関係にも関心が集まっています。海外の研究では、妊娠中の女性がプロバイオティクス(体によい働きをする生きた微生物)を摂取した期間に、吐き気、嘔吐、便秘の重症度が低下し、生活の質が改善したと報告されました。

今後は、つわりの症状を抑えるだけでなく、一人ひとりの体質や原因に合わせた治療やサポートにつながることが期待されています。

本項目は、研究報告をもとに編集部がまとめた「新しい視点」です。まだ研究段階の内容も含まれるため、参考情報の一つとしてご覧ください。

参考文献