断乳は親主導、卒乳は赤ちゃん主導という違いがあり、断乳は徐々に回数を減らします
断乳と卒乳は、どちらも母乳をやめることですが、やめるきっかけに違いがあります。
断乳は、保護者が「この時期にやめよう」と決めて進める方法です。一方、卒乳は、赤ちゃんが成長するにつれて自然に授乳の回数が減り、少しずつ母乳から離れていくことを指します。

断乳をするときは、急にすべての授乳をやめるのではなく、まず1日の授乳回数を減らすなど、少しずつ進める方法があります。赤ちゃんが欲しがる時間帯や、保護者の生活に合わせて、無理のないところから減らしていきましょう。
授乳を減らすと、一時的に赤ちゃんが欲しがって泣いたり、寝つきにくくなったりすることもあります。抱っこや声かけなど、授乳以外の方法で安心できるように工夫することも大切です。
一方、卒乳は赤ちゃんのペースで進むため、いつまでにやめなければならないという決まった時期はありません。
授乳を続ける期間には個人差があるため、赤ちゃんの食事や成長、家庭の生活などを考えながら、親子に合った方法を選ぶことが大切です。
※「断乳=急にやめる」「卒乳=必ず自然に完全にやめる」といった単純な違いではなく、実際には両方の要素が含まれることもあります。
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新しい視点|夜間授乳をやめたら、ぐっすり眠ってくれる?
「夜中に何度も起きるから、そろそろ断乳したほうがいいのかな」と考えることもあるかもしれません。授乳をやめれば、夜に起きる回数が減って、よく眠れるようになると思う方もいるでしょう。
しかし、研究では、夜間授乳をやめたからといって、赤ちゃんが必ず長く眠るようになるとは限らないことが分かってきています。
複数の研究をまとめた2023年の報告では、母乳で育つ赤ちゃんは夜中に目を覚ます回数が多い傾向がありましたが、1日の睡眠時間には大きな違いがみられませんでした。
さらに2026年の研究でも、夜間断乳をしているかどうかと夜間の睡眠時間には、明らかな関係がみられませんでした。
これから変わるかも|「夜間授乳をやめる」ことより、赤ちゃんの睡眠を生活・発達全体から考える
赤ちゃんが夜中に起きる理由は、授乳だけではありません。成長や生活リズム、寝る環境など、さまざまなことが関係しています。
さらにこの研究では、母乳で育つ割合が高い赤ちゃんほど夜間の睡眠時間が長い傾向もみられ、授乳を続けることが必ずしも夜の睡眠時間を短くするわけではない可能性が示されています。
これからは「夜中に起きるから授乳をやめる」という一つの方法だけではなく、赤ちゃんの発達や生活リズム、1日の睡眠時間なども含めて、睡眠を考えることが大切になっていくかもしれません。
卒乳や断乳を考えるときも、夜泣きだけを理由に急いで決めるのではなく、赤ちゃんと家族に合ったタイミングを考えていきましょう。
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本項目は、研究報告をもとに編集部がまとめた「新しい視点」です。まだ研究段階の内容も含まれるため、参考情報の一つとしてご覧ください。
参考文献
- 授乳・離乳の支援ガイド(2019年改定版)|こども家庭庁
https://www.cfa.go.jp/assets/contents/node/basic_page/field_ref_resources/6790a829-15c7-49d3-9156-9e40e8d9c20c/b0946e59/20230401_policies_boshihoken_junyuu_01.pdf(2026年9月10日閲覧) - Infant and young child feeding|WHO
https://www.who.int/news-room/fact-sheets/detail/infant-and-young-child-feeding(2026年9月10日閲覧) - Does the feeding method affect the quality of infant and maternal sleep? A systematic review
https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/37572515/(2026年9月10日閲覧) - Feeding Mode Is Associated with Infant Night Sleep Trajectories During the First Postnatal Year
https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/42280297/(2026年9月10日閲覧)
