吐き戻しは胃の形が原因のことが多く、抱っこや姿勢の工夫が対策になるかもしれません
赤ちゃんの吐き戻しは生後6〜7か月頃までをピークによく見られます。着替えや洗濯が増えて大変ですし、体調が悪いのではないかと不安になる保護者の方も多いと思いますが、多くの場合は病気ではなく、成長の途中で起こる生理的なものとされています。
赤ちゃんは胃の形が大人と違い、入り口の筋肉も未熟です。そのため、飲んだ母乳やミルクが逆流しやすい状態です。また、一度にたくさん飲んだり、飲んだあとすぐに横になることも吐き戻しの原因になります。
授乳後はすぐに寝かせず、しばらく縦に抱っこしてみましょう。げっぷをしっかり出すことも大切です。寝かせるときは、少し上半身を高くしたり、うつ伏せにならないように気をつけながら横向きに寝かせる姿勢も吐き戻しの予防になることがあります。
ただし、体重が増えない、噴水のように激しく吐く、元気がない、発熱がある場合などは病気の可能性もあります。このような場合は医療機関を受診することが勧められています。
吐き戻しは多くの赤ちゃんにあることですが、様子を見ながら無理のない方法で対応していくようにしましょう。
本当にそれだけ?からだと菌の最新情報
新しい視点|吐き戻しは「胃の形や姿勢」だけが原因ではないかもしれません
赤ちゃんの吐き戻しは、これまで胃の形や姿勢などが主な原因と考えられてきましたが、最近では腸内環境や消化の働きとの関係にも注目が集まっています。
一部の研究では、ロイテリ菌などの善玉菌を含むミルクや、消化しやすいミルクを取り入れることで、胃の動きがスムーズになり、吐き戻しの回数が減ったという報告もあります。吐き戻しは体の未熟さや物理的な要因に加えて、消化管の働きとも関係している可能性があると考えられています。
これから変わるかも|吐き戻しも「予防」という考え方へ
赤ちゃんの吐き戻しや長く泣くこと、便秘などは、成長の過程でよくみられる変化とされてきました。しかし最近では、腸内環境を整えることで、こうした症状が起こりにくくなる可能性にも関心が集まっています。
症状が出てから対応するだけでなく、日々の中で腸内環境を整えていくことが、赤ちゃんの過ごしやすさにつながる可能性もあり、「予防」という新しい視点が広がりつつあります。
本項目は、研究報告をもとに編集部がまとめた「新しい視点」です。まだ研究段階の内容も含まれるため、参考情報の一つとしてご覧ください。
参考文献
- 小児における胃食道逆流症|町田市医師会 https://www.machida.tokyo.med.or.jp/?page_id=9059 (2026年4月23日閲覧)
- Prophylactic use of a probiotic in the prevention of colic, regurgitation, and functional constipation: a randomized clinical trial https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/24424513/ (2026年3月25日閲覧)
- Effect of a Partially Hydrolysed Whey Infant Formula Supplemented with Starch and Lactobacillus reuteri DSM 17938 on Regurgitation and Gastric Motility https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/29143799/ (2026年3月25日閲覧)
- A Randomized Double Blind Controlled Safety Trial Evaluating d-Lactic Acid Production in Healthy Infants Fed a Lactobacillus reuteri-containing Formula https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/24812520/ (2026年3月25日閲覧)
