
お孫さんを迎えるにあたって、「何を準備すればよいのか」と調べている方も多いのではないでしょうか。
赤ちゃんのお世話については、ご自身の子育ての経験がある一方で、「最近はやり方が違うみたい」と感じる場面もあるかもしれません。とくにスキンケアは、ここ数年で考え方が変わってきている分野のひとつです。
今回は、昔と今の違いを整理しながら、赤ちゃんにやさしいスキンケアについてわかりやすく解説します。
昔と今で少しずつ変わってきたスキンケアの考え方
「しっかり洗うだけ」はもう古い?
以前は、赤ちゃんのスキンケアについて「清潔にすること」が重視されていました。石けんでしっかり洗い、保湿はあまり行わないという考え方が一般的だった時代もあります。
また、「肌は自然に強くなるもの」と考えられ、スキンケアは必要最小限にとどめるほうがよいとされていました。
新しいスキンケアの考え方
一方で近年の研究により、赤ちゃんの肌は大人よりも薄く、外からの刺激に弱いことがわかってきています。バリア機能(外からの刺激や乾燥を防ぐ働き)も未熟で、乾燥しやすい特徴があります。
こうした背景から、現在では赤ちゃんの肌は「守る必要がある状態」と考えられ、スキンケアの考え方も「しっかり洗う」から「やさしく守る」へと変化しています。
基本は「やさしく守る」シンプルなケア
現在の赤ちゃんスキンケアは、とてもシンプルです。
- やさしく洗う
- しっかり保湿する
- 刺激を減らす
この3つを意識することが基本とされています。
特別なことを増やすよりも、毎日続けやすいケアを大切にすることがポイントです。
洗うときはゴシゴシこすらず、泡でなでるようにやさしく洗うことがすすめられています。また、入浴後は水分が失われやすいため、できるだけ早めに保湿することが大切です。
スキンケア用品も、必要最小限にすることで肌への負担を減らし、無理なく続けやすくなります。
赤ちゃんの肌と菌の関係にも新しい視点が広がっています
近年、肌にすむ菌(肌フローラ)と皮膚の状態との関係について研究が進められています。肌に存在する菌は、それぞれがバランスを保ちながら、肌のコンディションに関わっている可能性があると考えられています。
そのため、「清潔に保つこと」だけでなく、肌の環境そのものを守るという視点も大切にされつつあります。洗いすぎや強い刺激を避けることが、肌の状態を整えることにつながる場合があるとされています。
また、スキンケアが肌のバリア機能や菌バランスに影響を与える可能性も指摘されています。ただし、まだ研究段階の内容も多く、すべてが明確になっているわけではありません。
肌トラブルがあるときは医療機関へ
湿疹や赤みなどの肌トラブルがある場合には、皮膚科で外用薬(塗り薬)が処方されることがあります。
自己判断でケアを続けるのではなく、医師の指示に従って適切に対応することが大切です。気になる症状がある場合は、早めに相談することがすすめられています。
今の考え方も取り入れて、やさしく見守りましょう
赤ちゃんのスキンケアは、時代とともに少しずつ考え方が変わってきています。
これまでの経験も大切にしながら、現在の考え方も取り入れていくことで、より安心して赤ちゃんのお世話ができると考えられます。無理のない範囲で、その子に合ったケアを続けていきましょう。
参考文献
- Can We Preserve, Protect, and Enhance the Barrier? https://pmc.ncbi.nlm.nih.gov/articles/PMC3439947/ (2026年4月11日閲覧)
- The Delicate Skin of Preterm Infants: Barrier Function, Immune-Microbiome Interaction, and Clinical Implications https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/36934717/ (2026年4月11日閲覧)
- Exploring the Microbial Landscape of Neonatal Skin Flora: A Comprehensive Review https://pmc.ncbi.nlm.nih.gov/articles/PMC10894447/ (2026年4月13日閲覧)