乳歯が柔らかく薄く酸に弱いこと、細菌の感染、甘いものの摂取、そして歯磨き不足が主な原因です。
子どもがむし歯(虫歯)になりやすいのは、歯の性質と生活習慣が関係しているためです。特に学童期は乳歯から永久歯へ生え変わる時期であり、歯並びに凹凸ができやすく、磨きにくい場所が増えることが原因のひとつといわれています。さらに生えたばかりの永久歯は未成熟で、酸に弱くむし歯になりやすいとされています。
むし歯は、口の中の細菌(主にミュータンス菌)が糖を利用して歯の表面にネバネバした物質(プラーク=歯垢)を作ることから始まります。このプラークの中で細菌が酸を作り、その酸が歯を溶かすことでむし歯が起こるとされています。

小学生になる頃には、多くのお子さんが自分で歯みがきを行うようになりますが、奥歯や生えたばかりの歯は磨きにくく、汚れが残りやすい傾向があります。特に奥歯の溝は歯ブラシが届きにくく、むし歯の多くがこの部分から発生すると報告されています。
また、この時期は食べる物やタイミングも自分で選ぶ場面が増えます。特に、ジュースなど甘い飲み物を少しずつ長時間飲む習慣は、口の中に糖が長くとどまり、細菌が酸を作り続けやすい状態になります。一方で、保護者がすべてを把握・管理することは難しくなる時期でもあります。
このように、歯の弱さ、細菌の働き、生活の変化、そして磨き残しやすい部位や糖のとり方が組み合わさることが、むし歯の主な原因と考えられます。
参考文献
- ライフステージ別にみたむし歯の特徴|厚生労働省 https://kennet.mhlw.go.jp/information/information/teeth/h-02-003(2026年4月12日閲覧)
- こどもたちの口と歯の質問箱|日本小児歯科学会 https://www.jspd.or.jp/question/2years_old/ (2026年4月12日閲覧)
