
向きぐせは寝る向きや抱っこの姿勢などが原因になることがあります
赤ちゃんの向きぐせは、いつも同じ方向を向いて寝たり、顔を向けたりする状態を言います。多くの場合は成長の過程でみられるもので、病気ではありません。
向きぐせが起こる理由として、寝るときの環境や抱っこの仕方が関係しているとされています。赤ちゃんは音や光、人のいる方向に顔を向けやすいため、ベッドの配置や家族がいる位置によって同じ方を向く習慣がつくことがあります。また、首の筋肉がまだ未熟なため、自分が向きやすい方向を好む場合もあります。
対処法としては、以下のようなものがあります。
- 授乳や抱っこの際に左右を交互にする
- ベッド内で頭と足の向きを入れ替えて寝かせる
- おもちゃや保護者の顔を反対側から見せる
- 向き癖がある側の頭や背中の下に、たたんだタオルを挟む

他にも、起きている時間には、保護者が見守りながらうつぶせ遊び(タミータイム)を取り入れると、首や肩の筋肉を使う機会が増えます。
また、向きぐせが強い場合は、筋性斜頸(首の筋肉の影響で首が傾いたり動かしにくくなったりする状態)が関係していることがあります。筋性斜頸のある赤ちゃんでは、股関節の発達に問題がみられることがあるため注意が必要です。ただし、向きぐせだけで股関節の異常が起こるわけではありません。首の動きに左右差がある場合や、頭の形の変化が強く気になる場合、いつも同じ方向しか向かない場合は、小児科や整形外科に相談しましょう。
向きぐせは多くの赤ちゃんにみられます。日常生活の中で左右均等に体を使えるよう工夫しながら見守ることが大切です。
赤ちゃんの頭の形について知りたい方は、こちらの記事をご覧ください。
参考文献
- 赤ちゃんの股関節脱臼 ―正しい知識と早期発見のために―|日本小児整形外科学会
https://www.jpoa.org/news/topics/1585/(2026年6月8日閲覧) - タミータイム(Tummy Time)|東京大学大学院医学系研究科 地域看護学分野
https://chiikikango.m.u-tokyo.ac.jp/tummy_time_rch/(2026年6月8日閲覧)