空気の飲み込みや便秘が主な原因です。嘔吐や機嫌が悪い場合は受診しましょう。
赤ちゃんのお腹が張って見えることは、めずらしいことではありません。多くは、授乳や泣くときに空気を飲み込むことや、便やガスがたまることが関係しているとされています。赤ちゃんは腸の動きがまだ未熟で、ガスがたまりやすい時期でもあります。
対応としては、授乳後にげっぷをさせることが大切です。なかなかげっぷがでない時は、体勢を変えるなど工夫をしてみましょう。お腹をやさしく「の」の字にマッサージすることや、足を軽く動かす体操もガス抜きの助けになります。無理のない範囲で試してみることがすすめられます。
ただし、以下の症状がある場合は受診が必要とされています。
- お腹が硬く強く張っている
- 嘔吐を繰り返す
- 黄色〜緑色の嘔吐がみられる
- 発熱を伴う
- 血便がある
- 機嫌が悪くぐったりしている
腸のトラブルなどの可能性もあるため、早めに医療機関へ相談することがすすめられます。
お腹の張りはよくある変化ですが、赤ちゃんの様子もあわせて見守ることが大切です。
本当にそれだけ?からだと菌の最新情報
新しい視点|お腹の張りは「腸だけでなく胃の動き」も関係する可能性があります
赤ちゃんのお腹の張りは、ガスや便だけでなく、胃の動きとも関係している可能性があります。研究では、ロイテリ菌を摂取した乳児で、胃の中の内容物が腸へ送られるスピード(胃排出)がスムーズになり、吐き戻しの回数が減少したと報告されています。
こうした結果から、胃の動きが整うことで内容物の停滞が起こりにくくなり、お腹の張りや不快感の感じ方にも関わる可能性があると考えられています。お腹の張りは腸だけでなく、消化全体の流れとしてとらえる視点が広がりつつあります。
これから変わるかも|「同じお腹の張り」でも原因に合わせた対応が必要になるかもしれません
乳児のお腹の張りやぐずりは、ひとつの原因だけで起こるのではなく、腸内細菌、授乳方法、消化の状態など、さまざまな要因が関わると考えられています。最近では、こうした違いに応じて対応を変える「タイプ別の考え方」にも関心が集まっています。
例えば、ガスがたまりやすいタイプ、授乳の影響が出やすいタイプなど、それぞれに合わせた関わり方を選ぶことで、より過ごしやすさにつながる可能性があります。
一律に対応するのではなく、赤ちゃんの様子を見ながら原因に合わせて工夫していくという視点が、これからのケアのヒントになりそうです。
本項目は、研究報告をもとに編集部がまとめた「新しい視点」です。まだ研究段階の内容も含まれるため、参考情報の一つとしてご覧ください。
参考文献
- 腸重積|日本小児外科学会 http://www.jsps.or.jp/archives/sick_type/tyou-jusekishou (2026年4月7日閲覧)
- こどもの急病対応ハンドブック(2023年版)|千葉県 https://www.pref.chiba.lg.jp/iryou/soudan/documents/2023kyubyo.pdf(2026年4月7日閲覧)
- Clinical efficacy of simethicone combined with bifidobacterium in the treatment of pediatric aerophagia https://www.frontiersin.org/journals/pediatrics/articles/10.3389/fped.2025.1607826/full (2026年04月10日閲覧)
- Current Therapeutic Approaches in Infantile Colic: A Comprehensive Review https://www.turkarchpediatr.org/index.php/pub/article/view/1750 (2026年04月10日閲覧)
- Lactobacillus reuteri accelerates gastric emptying and improves regurgitation in infants https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/21114493/ (2026年4月13日閲覧)
