離乳食ではアレルギーを起こしやすい食材もあるため少量から始めましょう
離乳食では、口にする食材によってアレルギーが出ることがあります。特に注意したいのは、卵、牛乳、小麦、ピーナッツなどです。これらは食物アレルギーの原因となりやすい食品とされており、離乳食の中でも意識して扱う必要があります。
赤ちゃんは、消化や免疫の働きがまだ発達途中です。そのため、これらの食品に含まれるタンパク質に対して体が過敏に反応しやすいと考えられています。離乳食は母乳やミルク以外の食品に初めて触れる時期のため、こうした反応が出やすいタイミングでもあります。
また、離乳食では食材が単独で使われることが多いため、どの食品がアレルギーの原因になりやすいかを理解しておくことが大切です。卵は加熱しても反応が出ることがあり、乳製品や小麦も日常的な食品に含まれやすい特徴があります。市販のベビーフードを使う場合も、原材料表示を確認することが大切です。
一方で、近年は食物アレルゲンを適切な時期に少量から摂取することで、体がその食品に慣れていく「経口免疫寛容(けいこうめんえきかんよう)」が形成されることがわかってきています。これは、口から食べ物として取り入れることで免疫が過剰に反応しにくくなる仕組みです。
そのため、離乳食の開始時期や、卵などのアレルゲンとなりやすい食品の摂取開始を必要以上に遅らせることは推奨されていません。むしろ、医師と相談しながら無理のない範囲で少量ずつ取り入れていくことが大切です。
ただし、すでに湿疹が強い場合やアレルギーが疑われる場合には、自己判断で進めず、医療機関で相談することが安心です。
卵や牛乳、小麦などの食材は栄養価も高く、離乳食において重要な役割があります。必要以上に避けるのではなく、特徴を知ったうえで取り入れていくことが大切です。
参考文献
- 食物アレルギー診療ガイドライン2021|日本小児アレルギー学会
https://www.jspaci.jp/guide2021/ (2026年4月9日閲覧) - 食物アレルギー診療ガイドライン2016 ダイジェスト版|日本小児アレルギー学会
https://www.jspaci.jp/allergy_2016/chap04.html (2026年4月20日閲覧) - 発症予防|食物アレルギー研究会
https://www.foodallergy.jp/care-guide/prevention-onset/ (2026年4月20日閲覧) - 世界各国で二重抗原曝露仮説を実証 早期食物導入による食物アレルギーの予防~国や地域などによる違いを考慮した個別化アプローチが重要~|国立成育医療研究センター https://www.ncchd.go.jp/press/2025/1203.html (2026年4月20日閲覧)
- 食物アレルギー表示に関する情報|消費者庁 https://www.caa.go.jp/policies/policy/food_labeling/food_sanitation/allergy/ (2026年4月9日閲覧)
