便秘やストレスなど「機能性腹痛」が原因のこともあります
子どもの腹痛は、はっきりした病気が見つからない「機能性腹痛」が原因となる場合があります。
これは体の異常よりも、腸の動きや感じ方の変化が関係しているとされています。特に、便秘や生活リズムの乱れ、学校や家庭でのストレス、排便を我慢する習慣などが影響することがあります。腸は心の影響を受けやすい臓器であり、不安や緊張が腹痛として現れることもあります。
対応としては、まず排便のリズムを整えることが大切です。食物繊維を含む食事や十分な水分を意識し、朝食後にトイレに行く習慣をつけるとよいとされています。また、生活リズムを整え、安心して過ごせる環境をつくることも役立ちます。
一方で、発熱や激しい痛み、嘔吐や血便がある場合は注意が必要です。これらは別の病気が隠れている可能性があります。症状が長く続く場合や日常生活に支障がある場合も、医療機関への相談がすすめられます。
子どもの腹痛はよくある症状ですが、背景にはさまざまな要因があります。日常の様子を見ながら、無理のない対応を心がけることが大切です。
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新しい視点|子どもの腹痛は「腸と脳の関係」が注目されています
子どもの腹痛は、腸の動きだけでなく「脳とのやり取り」が関係している可能性があると考えられています。
たとえば、不安や緊張といった気持ちの変化が、腸の感じ方に影響し、痛みとして現れることがあります。こうした「腸と脳の関係」は近年注目されており、腹痛は体だけでなく心の状態ともつながる症状ととらえられるようになってきました。
これから変わるかも|善玉菌で「痛くない日」が増える可能性があります
機能性腹痛に対しては、腸内環境へのアプローチも注目されています。
ロイテリ菌を用いた臨床研究では、「痛みのない日」が増えるといった変化が報告されており、日常生活の過ごしやすさにつながる可能性が示されています。こうした変化は、腸内環境を整えることで少しずつ現れてくるものとして捉えられています。
また、腸と脳のつながりという視点から、腸内環境への働きかけが腹痛の感じ方に影響する可能性にも関心が広がっています。腸内環境を整えるという考え方は、これからの腹痛ケアの一つの選択肢として、さらに広がっていくことが期待されています。
本項目は、研究報告をもとに編集部がまとめた「新しい視点」です。まだ研究段階の内容も含まれるため、参考情報の一つとしてご覧ください。
参考文献
- Functional Abdominal Pain in Children|StatPearls Publishing
https://www.ncbi.nlm.nih.gov/books/NBK537298/#:~:text=Functional%20abdominal%20pain%20is%20a,Go%20to: (2026年4月7日閲覧) - こどもの腹痛 | 三島市医師会
https://website2.infomity.net/8120000094/course/cs.html (2026年4月8日閲覧) - 機能性消化管疾患|日本小児心身医学会
https://www.jisinsin.jp/general/typical_diseases/機能性消化管疾患/ (2026年4月8日閲覧) - Lactobacillus reuteri DSM 17938 is effective in the treatment of functional abdominal pain in children: Results of the double-blind randomized study
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https://www.frontiersin.org/journals/pediatrics/articles/10.3389/fped.2025.1576698/full (2026年4月8日閲覧)
