【投稿内容】
こんにちは、バイオガイアの学術担当副社長の淀江晃太郎と申します。
前回は、激しく泣く赤ちゃんの腸内微生物の構成は、悪玉菌が多くて善玉菌が少なかったことについてお話しました。一見、腸内微生物と泣くことは関係ないように思いますが、実は深いつながりがあったんですね。
今日は、夜泣き・長泣きの原因は他にもあることについてお話してみましょう。

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ロイテリ菌と夜泣き・長泣きの関係（4）
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赤ちゃんは母乳で育ちますが、場合によっては育児粉乳を与えることもあります。育児粉乳は栄養成分を限りなく母乳に近づけたり、さらには栄養を強化されている製品もあります。しかし、母乳にはあって育児粉乳にはないものがあります。それがロイテリ菌やビフィズス菌などの善玉菌です。

バイオガイア社は、「母乳」「育児粉乳」「育児粉乳＋ロイテリ菌」を赤ちゃんが飲んだ時、どれだけ胃に留まるか調べてみました。するといちばん長時間、胃に留まったのは「育児粉乳」でした。胃に留まる時間が長いことによって何が起きたかというと---

1、逆流（飲んだ乳が食道や口元まで戻ること）する回数が増えた。
2、1日あたりの排便回数が減った。
3、1日あたりの夜泣き・長泣きの時間が長くなった。

しかしロイテリ菌を加えた育児粉乳は、母乳と胃に留まる時間は同等でした。しかし症状は母乳に比べて、ロイテリ菌を加えた育児粉乳を飲んだ赤ちゃんの方が、泣く時間は随分短かったという結果を確認しました。
このように胃の内容物の滞留時間が長時間となることは、夜泣き・長泣きの原因でもあるのです。それにしても、ここでもロイテリ菌は泣く時間に関与していたんですね。

では、乳児期に激しい夜泣き・長泣きを経験した赤ちゃんは、その後の健康にはどのような関わりを持つのでしょうか？
それについては次回お話します。

（海外では、育児粉乳にロイテリ菌を使用している商品を販売しておりますが、まだ日本では販売されておりません。チャイルドヘルス商品はロイテリ菌を使用しているため同じ効果が期待できます。ご使用いただく際は、1日5滴以上をスプーンに垂らして、赤ちゃんに直接与えていただくことをお勧めいたします。）