【投稿内容】
こんにちは、バイオガイアの小児科担当の牟田貴一です。
私は5歳と0歳の娘2人の父です。
前回は、揺さぶられっ子症候群の原因についてお話ししましたが、今日はどのくらい揺すると発症するのかについてお話ししたいと思います。
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どのくらい揺すると発症するの?
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揺さぶられっ子症候群を発症するには、赤ちゃんを揺らすことが主な原因ですが、ではどの程度揺らすと発症してしまうのでしょうか。
1、身体を20分間以上、前後左右に揺する
2、身体を10秒、5回以上過剰に揺する
3、赤ちゃんを空中に投げてキャッチするのを繰り返す「たかい、たかい」を行う
4、頭を2秒間に5回以上急速に揺する
5、両手で赤ちゃんを掴み、急激に持ち上げてゆっくり下ろすを何度もおこなう
6、揺りかごに入れて激しく何度も揺するを繰り返す
3の「たかい、たかい」は結構やってしまうお父さんは多いのではないでしょうか?
私も子どもが喜ぶのでついやってしまった経験がありますが注意が必要ですね。
それ以外は、いかに揺すり方が激しいのか想像できるでしょう。
またベビーカーや電車、車での揺れを心配する方もいますが、整備された道路を走る分には問題はないようです。
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症状の見分け方
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揺さぶられっ子症候群とは、赤ちゃんが強く揺さぶられたときに起こる頭蓋内損傷(網膜出血、硬膜下血腫またはクモ膜下血腫)のことをいいます。
出血が多いと血液が脳を圧迫したことによって脳圧が急激に上昇し、重度の障害や場合によっては命の危険性もあるので、発覚したら直ぐに病院へ行きましょう。
しかし、言葉の話せない赤ちゃんだと具合が悪そうでも少し様子を見ようと判断してしまいがちです。
次のような症状が出た場合は直ぐに病院へ連れて行きましょう。
1、ずっと泣き続けていたのに、急に泣き止む
2、嘔吐を繰り返す
3、楽しく笑っていたのに急に泣き出し、10分以上泣き続ける
4、目の焦点が合わなくなり、ぐったりする
5、痙攣を起こす
6、授乳はできるが元気がない
心配のしすぎもよくありませんが、大丈夫だろうという自己判断はとても危険です。発症から数ヶ月経てから、首が据わらないとか手足の動きがすくないなどから発覚する場合もあります。
症状によって数年後に回復したというケースもあるようですが、未然に防ぐことが一番大切です。
訂正
お世話になります。
西本と申します。
生後2ヶ月になる双子を育てています。
ぐずるとハイローチェアを少し強めに揺らすのと(軽くだと泣き止まない)
座って膝をたて座り(体育座)状態で膝の間において膝を細かく揺らして揺らしていました。
今まで具合が悪くなったり先生の言われる症状は出たことはありませんが、両親に注意されました。問題あるかお聞きしたいと思います。今後はもうしません。
西本隆道 様
この度はご投稿いただきまして、誠にありがとうございます。
バイオガイアジャパン、柳と申します。
私は2歳の子を子育てている母親でもあります。
生後2ヶ月くらいの頃はというと、コリックではありませんでしたが、なかなか眠らずぐずる子で苦労した思い出があります。
おふとんに寝かすと眠らないので常に抱っこで、日中は外を、夜中は部屋の中をウロウロしていました。止まるとぐずるのです。横になれる時間が少なくて、産後うつになりかけたのもこの頃だったと思います。
西本様の場合は、双子の赤ちゃん。そのご苦労も倍以上なのだと思うと、本当に大変なことだと想像いたします。
きっと、赤ちゃんにゆっくり眠って欲しい思いがあって、どの方法なら眠ってくれるか…色々試したんだと思います。
私もバウンサーに乗せて、足でゆらゆらさせながらレトルト食品を食べて…というお手本にならないようなことをした経験もあります。
問題があるか…というご質問ですが、問題があってからでは遅いのも気づいてらっしゃることと思います。
西本様も文末でおっしゃっている様に、私も、もうしない方がいいと思います。
私たちは医療機関ではありませんから、赤ちゃんを診断することはできません。
ですが、西本様のご相談に乗ったりお話を聞くことなどで、少しでも力になれたらと思います。
お気軽にご相談ください。
お電話でも受け付けております。 「夜泣き110番ダイヤル」TEL:0120-717979 http://yonaki.jp
バイオガイアジャパン株式会社 柳 裕美子