【投稿内容】
こんにちは、バイオガイアの学術担当副社長の淀江晃太郎と申します。
前回は、赤ちゃんが生まれてからの微生物との関わりの重要性についてお話しました。
今日は、微生物が健康に影響することについてお話してみましょう。

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2歳までに腸内細菌のバランスが完成されること
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赤ちゃんが生まれるときには、自然分娩と帝王切開があります。自然分娩で生まれる赤ちゃんと帝王切開で生まれる赤ちゃんは、お母さんから受け継がれる微生物の種類が異なります。分娩方法の違いにより、その後の赤ちゃんの健康に影響をおよぼすことが医学的研究により報告されています。

例えば、帝王切開で生まれた赤ちゃんは、自然分娩で生まれた赤ちゃんに比べて3年後に虫歯になるリスクが2倍以上高かったという報告があります。また帝王切開で生まれた赤ちゃんは免疫疾患（1型糖尿病、セリアック病など）にかかりやすいことが統計的に示されています。

これは、自然分娩で生まれた赤ちゃんに比べて、帝王切開で生まれた赤ちゃんの口腔内や腸内の微生物の多様性が劣っているため、特定の細菌がきわだちやすくなっているからだといわれています。

だからと言って帝王切開がダメで自然分娩だと安心というわけではありません。自然分娩で生まれた赤ちゃんも帝王切開で生まれた赤ちゃんも、2歳までの期間は体内の微生物のバランスが不安定であることに変わりはありません。

では、どうすれば微生物のバランスをうまく形成できるのでしょうか？

それについてはまた次回お話します。