【投稿内容】
こんにちは、バイオガイアの学術担当副社長の淀江晃太郎と申します。
今週から毎週連載で夜泣きの科学についてお話します。
第1回目の今週は夜泣き・長泣きの原因と言われています「乳児疝痛」(にゅうじせんつう)についてお話します。
---------------------------------------------
夜泣きの原因・乳児疝痛とは?
---------------------------------------------
疝痛とは、一定の間隔をおいて周期的に現れるおなかの激痛のことを指します。疝痛自体は乳児に限ったことではなく、成人においても胆石、尿路結石、胃潰瘍、腸閉塞の場合などに差し込むような痛みも疝痛といいますが、特に生後3ヶ月〜6ヶ月の健康な乳児が1日3時間以上、これが週に3日以上、これが少なくとも1週以上に渡ってひきつけを起こすくらい激しく泣く症状を「コリック」とか「乳児疝痛」と呼んでいます。
昔から日本では赤ちゃんが夜泣きをしたり長泣きをしたりしても「泣くのは元気な証拠」とか「泣く子は育つ」とか言われ、母乳を与えたり、抱っこしてあやしたりして対処してきました。
事実、生後6ヶ月を過ぎる頃から激しく泣くことが少なくなりますので、この症状を問題視されることなく放置されてきました。
しかし最近の医学的研究によると、夜泣きの原因はどうやら疝痛によるもので、赤ちゃんは激しいおなかの痛みのせいで泣いているのだということが分かってきたのです。
それでは一体なぜ、夜泣きしている以外は健康なのに、赤ちゃんに激しい腹痛が起こるのでしょうか?
それについてはまた来週お話します。
返信する